ひとひら


「叱る」って難しいですね。


 

親が子どもを愛して、子どもも親を愛する。
これが基本中の基本であり、「子どもをどう叱るか」というのは、「子どもをどう愛するか」とイコールだと思っています。
親とは、親になった瞬間に親になるのではありません。
親になっていくのです。
子どもと一緒に育っていくのが親です。

アメリカの有名な成功者が「成功したいのなら失敗するスピードを上げろ」
と言ったそうですが、私は激しく同感です。

あくまで「うちの場合」ですがトライとエラーを繰り返してきたから、こうすると良い、ということが少し見えてきたのです。
例えば、褒めているだけで育てた場合、言うことを聞いてくれないときや悪さをされたときに、どう対処しますか?
褒めることは甘やかすことではないのに、褒めてばかりいて言うことをきかなくなってくると、褒めていたことが間違っていたかのように感じてしまうのです。
そこで褒めるだけでなく時には諭してやることが必要になってきます。  
それが、「叱る」です。
叱るというのは、叱るほうが大人でなければできません。
ただ怒鳴ったり、ただ子どもを責めたりするのはカンタンですが、子どもに気づかせるのはとても大変なことなのです。
子どもに分かる言葉で、子どもにも伝わるように、いろいろな工夫をして気づかせてやらなければなりません。
それも何度も何度も・・・・・・

「褒める」に似た私の子育てのテクニック?ですが・・・
キー・ワードは「あきらめない」です。
法華経の中に「心に妙法を存ぜるが故に身心に懈倦無かりき」と言うのがあります。
心に慈愛を持っているから全てに対し身も心も疲れないし嫌にならないと言う意味です。

先ず、親は少しオーバーでもいいから我が子のいいところを人に言うべきだと思います。
そして、ときには子ども自身にも言ってやってほしいと思います。
なぜなら、先生も周りの人も親も本人も、みんながそう思っていると、だんだんそうなっていくからです。
親は、我が子のために大風呂敷になればいいのです。
「嘘?」に近くなるときもありますが、でも、その嘘はただの嘘ではありません。
愛情いっぱいの嘘なのです。
それは、嘘というより願いです。
もっと言えば、祈りなのです。
「張り切ってがんばっているんですよ」というのは、親の一種の祈りなのです。
願いや祈りを口にし続けていると、だんだんそれはかなえられていきます。
ですから、我が子のために心を込めて祈り、心を込めて願いを口にしてください。
我が子のために、「心に妙法を存ぜるが故に身心に懈倦無かりき」で接してください。