ひとひら


チャレンジ


 

私は、歳を重ねてくると新しい事を始めるのに、とてつもない決心が要ります。
その気持ちは年々強くなっていき、やがて「もう年だから」とか「無理よぉ〜」
という諦めの言葉が口をついて出るようになります。
これは危険信号なのです。
本当はどんなことでも、始めるのに遅いということはありません。
でも私たちは子供の頃から ◎世間はね ◎世の中はね ◎普通はね
と、誰が決めたかわからないものに振り回され、それが方程式のように思い込まされてしまっています。もちろん、年齢が行けば、覚えも悪くなりますし、肉体的にも反応が遅くなるなど、あらゆる面で不利であることは否めません。でも、
「もう遅い」ということは、絶対にないのです。
「チャレンジすること」は、肉体も精神も活性化することになり、
くすぶっていたものを呼び起こしてくれる絶好のチャンスです。

チャレンジの機会を与えられたら、喜んでそれに向かうべきです。
チャレンジすることで、
  <今まで思いもしなかった考えが浮かんだり>
  <気が付かなかった人の気持ちに気づいたり>
  <間違いを修正できたり>
と、多くの恩恵に与れるものです。
そこで、チャレンジといっても何にチャレンジしたらいいか判らない人は、
  *昔自分がやってみたくても、できなかったことや、
  *一度はやってみたけれど挫折したことなどに、
もう一度トライしてみるのも悪くありません。
今の自分の歳になったからこそできることも、たくさんあると思いますから。

子供たちはチャレンジする事が大好きです。
できてもできなくても、新しい事をやってみようとします。
でも、中には初めから「自分にはできない」とチャレンジする事を拒む子もいます。
性格は人によって色々ですから、引っ込み思案の子もいるわけです。ただ、
 物怖じするお母さんに育てられた子や
 「そんなことは、あなたにはできない。」とか
 「あなたは、そんなことはしなくてもいい。」とか
 「そんなことをするのは、やめておきなさい。」という
否定的な言葉をたくさん浴びて育っている子は、子供の頃はもちろん、大人になっても、なかなかチャレンジできない体質になってしまうという傾向があるようです。
子供がやりたいと思ったこと、やろうとしていることには
全面的に応援し、励まし、結果がどうあれ、
「よくやったね」と心から誉めてあげる事は、
子供の「やる気」を促し、「どんなことでもやってみる」ことを恐れない精神を養う第一歩です。
子供の頃に培ったチャレンジ精神は、大人になったら必ず良い芽を出す種。
いくつになっても「チャレンジし続ける」ことを恐れない、
強靭で柔軟な精神を育みたいものです。

物事の大小が問題ではありません。とにかく「チャレンジすること」です。
その第一歩を踏み出せれば、そこからまた新たな枝が伸びていくのですから。