私は、子供の頃 随分四角四面の子供で、いわゆる重箱の隅を突付くような性格でした。
宿題をやっていないと気にかかる。予習もしていないと不安。
一つ一つをきちんとこなし、完璧を目指す。
でも、一方ではズボラなところがあり、結構忘れ物も多い。
どこかミスマッチな部分が、自分の中で気持ちの悪いところでもありました。
学級委員も務め、生徒の模範にならなければいけないと気を張っていましたし、
先生や親からもそのような目で見られ、絶対に失敗は許されないと思い込んでいました。
自分でも周りからもそういう「レッテル」を貼られかなり窮屈な状況に追いやっていた私は、ひとたび失敗しようものなら、大変です。
「どうしよう、どうしよう」と失敗したことにばかり気持ちが行ってしまい、次の手段を考える余裕がなかったような気がします。
「失敗」とは私にとって
「お前はダメな人間だ」といわれているのも同然と考えていたからです。
まことに変な子供でした。
でも救われたのは、自分の中に「適当」な要素も生きていたからだと思います。
子供にとって親や大人の言うことは絶対的なことです。
小さな自分の前に立ちはだかる巨大な要塞のようなもの。
子ども会の世話をしているときに、子どもから「型にはめらた」と言われました。
「マインドコントロール」という言葉が一時期流行りましたが、
私たち大人は知らず知らずのうちに子供たちを
「型にはめる」という「マインドコントロール」を行っているのでしょうか。
或る偉大な成功者は
「また失敗したのですか」との問いに
「いや、これではできないという事がわかったのだから、実験は成功なのだ」
と言い放ったそうです。
失敗から学ぶことは一度で成功したときよりもたくさんの事を教えてくれます。
失敗のない人生などありえません。
現に失敗したからこそ、またやり直そうとこの世に生まれてきているのですから。
私たちが子供に教えるのなら、次の2点ではないでしょうか。
その1「失敗をたくさんしなさい。一度や二度の失敗は失敗のうちに入らない。
どんどん失敗することは、成功に近づいている証拠なのだから」
その2「失敗を恐れてはいけません。それを恐れて挑戦しないことを恐れなさい。
失敗は成功の友だちですよ。」
子供たちの自由な発想は失敗しながら培われていきます。
小さくまとまる事が良いことではありません。
ときには大胆に大失敗を覚悟で挑戦しましょう。
実態の見えない何物かに恐れていては前に進む事ができません。
とにかくその一歩を踏み出すことが成功に近づく最短距離です。
あなたが体験するすべてのことは、あなたにとって必要なこと。
理想のあなたになるための試練なのです。
雨の後の虹はそれはそれは美しいものです。
あなたは希望の虹を見たくはありませんか?
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