どんなに叱っても最後は認める
基本的に、叱り方に「良い」とか「悪い」なんてないと思います。
どんな叱り方をすれば言うことをきいてくれるかしら?と嘆く親がいますが、叱り方に「お手本」などないのです。
育児書はたくさん出版されているので迷います。
あれもこれも真似しようとすると、どれも上手く行かずに余計に悩みます。
誰でも昔は子どもでした。
ですから、子どもの気持ちが分からないなんてウソです。分かろうとしていないだけです。
子どもの頃、自分が親にされて嫌だったことは、自分の子どもだって、されたら嫌です。
親にいちいち口うるさく言われて嫌たっだ。としたら、
どんな言い方をされたら素直に言うことをきけたのか?を、考えればいいわけです。
親になると急に「親らしくしよう」と思うから、子どもの気持ちを忘れてしまうのです。
親ってそんなに偉いでしょうか? 親ってそんなにすごいでしょうか?
親って免許も資格もなしになることができます。
国家試験もなければ更新もありません。
学校の先生になるには免許がいるのに、親には必要ありません。
子どもにとって大事なことを教えるのは、先生じゃなく親です。
毎日のように小言ばかり言うことで、大事なことを教えられるとはとても思えないのです。
考えてみてください。
もし、あなたの余命が今日一日しかないとしたら。それでも小言を言いますか?
いいえ、たぶん、言いません。
子どもに向かって「あなたを生んで良かったし、育てることができて嬉しかった」と
言うはずです。
そして、とても大事なことを話そうとするはずです。
親の余命が今日一日だなんて知らないとしても、子どもは素直に聞こうとするでしょう。
なぜだと思います?
それは、あなたの愛情から湧き上がる言葉を受け止めたいからです。
ということは、「愛されているということが分かる言葉なら素直に聞こうとする」、
ということが分かります。
例えば、テストの点数が悪かったとしても、「君は、もっとできる子だよ!」とか、
「あぁ〜、惜しかったね!」と言われたら嬉しいのです。
どんな叱り方をしてもいいのですが、最後の一言だけは、必ず、その子のことを認めるか褒めてあげてください。
必ず! です。
ドンマイ!って子どもにも言ってあげて欲しいのです。
もし、自分がスポーツ選手だとして、失敗したときに「ドンマイ!」って言われたらどうでしょう。
前向きに「よっしゃ!次はがんばるぞ!」って思います。
もし、「次の失敗は、許さんぞ!」と言われていたら、ビビってしまうと思うのです。
余計にがんばるどころか、プレッシャーに潰されそうです。
どんな叱り方をしてもいいと思います。ただ、最後のひとことだけは子どもを認めて褒めてあげてください。
そして、決して他の誰とも比べてはいけません。
人って、最後に言われた言葉が胸に残るものなのです。
・君はとても才能があるけど、おっちょこちょいだね。
・君はおっちょこちょいだけど、とても才能があるね。
両者は同じことを言っています。
言われて嬉しいのは、どっちでしょうか。
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