泣いている子を抱くと「甘ったれ」になることを恐れる親がいます。
抱き癖がつくのではないかと。
そうでしょうか?
不安・痛み・恐れで泣いている我が子を抱きしめる。
これは「甘えさせている」のです。
抱きしめられた子どもは、安心してとても穏やかになります。
甘えさせることと、甘やかすことは似ているようで全く違うのです。
甘ったれを心配するのなら、甘やかしに注意してください。
子どものすること、しなくてはいけないことを先回りしてやってあげない。
親のあなたが困難と判断した事も、子どもはやってみないと分かりません。
なのに、チャレンジすらさせない親がいます。
これは立派な「甘やかし」です。
甘やかしとは、子どもの意思を奪い、チャンスを摘み、親に依存させる恐れがあります。
親からすれば、「親の私がいないと何もできない子」というのは、それはそれで親の自尊心を保てるかもしれませんが、子どもをダメにしてしまう原因になります。
いつか子どもは親元を離れ、精神的にも経済的にも自立しなければなりません。
甘やかしこそ、それを妨害する引き金になるのです。
眠くてぐずる、転んで泣く、ケンカして悔しくて泣く・・・。
泣く子どもが、あなたに抱っこを求めたら抱きしめてあげてください。
甘えさせてあげるのです。
何も心配いりません。
甘ったれなどにはなりませんから。
中学生や高校生になってまで「抱っこ〜」とせがむ子は殆どいませんよね。
親に十分に抱きしめられないと、情緒不安定になります。
親が子を甘ったれにしたくなくて、抱っこするのを我慢していたとしても、子どもにとっては単なる「愛情不足」だと感じます。
愛情不足は歪んだ恋愛感情を作り出し、思春期に思春期らしい恋愛経験ができなくなる可能性があるのです。
異常な性癖が出てくるかもしれません。
甘やかすことと、甘えさせること。
この違いを意識すると、子どもとの関係が変わるはずです。
ひとひら
甘やかすこと、甘えさせること