おぼんは正確には盂蘭盆(うらんぼん)と言います。 逆さ吊りにされた苦しみを意味する古代インドの言葉ウランバーナの音を漢字に当てはめたものです。 お盆の期間は所によってマチマチです。 一般的には7月13日から16日までで、長いところは7月1日から8月1日までの1ケ月間、短いところは14日と15日の2日間と地方によっていろいろで一定して居りません。 盆月に入ったらご先祖様や有縁の聖霊をお迎えする為に精霊棚を作りますが、地方によって色々な形があります。 ○準備するもの ご本尊 机 竹四本 竹笹一本 竹串五本又は二十五本 真菰か白布 細目の縄 蓮の葉 飯食器(どんぶり等)灑水器(どんぶり等)五色の短冊五枚又は二十五枚 茄子と胡瓜 迎え火・送り火用の焙烙と小枝(割り箸でも可) ※ 作り方 まず、ご本尊を掛け、その前に机を置き、四隅に竹を立てます。竹の上のほうに細縄を張ります。(ほうずき、そうめん等を吊るしますのでしっかり張って下さい) 次に机の上に真菰か白布を敷き、お仏壇の中のお位牌を全部出し、かるく埃などを取ってから、机の奥のご本尊の下あたりに並べます。 水の子、灑水器、お供え、茄子の牛、胡瓜の馬等を机の上に置き、一番手前に三具足(花瓶・香炉・ロウソク立て)を並べます。 外には水棚を作ります。また、竹笹にお題目の旗を結び付け水棚の脇か門口に立てます。 精霊棚の上か玄関に盆提灯を吊します(新盆の処は縁者から供養された物を使います) @お位牌(お仏壇の中のお位牌を全部出して祭祀しま す。新盆のお位牌は中央です)A水の子(蓮の葉のうえに茄子又は瓜を賽の目に切って載せる) B飯食器(盛り飯に竹串に挟んだ五色の小旗を立てる。 Cお供え(菓子や季節の果物を供える) D灑水器(どんぶりに水を入れミソハギ又はシキビの小枝を入れておく) E茄子の牛と胡瓜の馬を作る F縄にホウズキやソウメンなどを吊す G菰(台の上に菰を敷きますが、白い布でも構いません) 迎え盆(13日)には庭や門口またはお墓に焙烙を置き、お題目を唱えながら迎え火を焚いて御精霊さまをお迎え致します。 宵盆(14日)・盂蘭盆(15日)にはお霊供膳をお供えしてお題目をお唱えします。 送り盆(16日)には迎え火を焚いた同じ処で、お題目を唱えながら送り火を焚いて御精霊様をお送りいたします。 お盆のお供物はお題目を唱えながら川か海に流しますが、今は環境汚染等の問題もありますので燃やしてから灰を流したほうが良いでしょう |
|
○高橋家の聖霊棚 ○安本家の聖霊棚
○添施餓鬼会
お盆又はその前後にお寺でする祀る人のいない無縁の精霊や水子,その他餓えに苦しんでいる霊に飯食を供養してその施しの功徳によって苦しみを救う法要です。 自分の先祖だけを水向供養するのではなく、無縁(本当は縁があるんですけどね)と餓鬼道におちた三界萬霊・法界の一切精霊に回向することが一番忘れてはならない大切な事なのです
|