◎お法事について
法事とは、もともとお釈迦さまの教えを聴聞・実践するということでしたが、今では仏事儀礼全般を含めて「お法事」と呼ばれるようになっています。
一般的に「お法事」と言うと年忌・年回法要を指しますが、これは故人への追善供養ですので、少し無理をしてでも亡くなった方を中心に考え執り行うことが肝要です。
当然、法事の日取りも亡くなった方の祥月命日または、お逮夜(命日の前日・前夜)に営むことが大切です。
又、同じ年に年忌・年回が重なることが有りますが、本来はそれぞれに法要を営むべきであります。
万端やむを得ない場合はどちらかの御命日に合わせて行い、先取り・合わせた方の御命日には家族だけで結構ですからお霊供を用意しお題目をお唱えしてご供養致しましょう。(ただし、一周忌と三回忌は他の年回と合わせて行なうことを避けたほうが良いでしょう)
お寺と連絡を取り、式場(お寺でするか・自宅でするか・会館でするか)は何処か?卒塔婆の用意はどちらがするか?何本必要か?等々打ち合わせをし、法要の日にちと時間が決まったら早めに参列者に案内をします。
当日の服装は華美にならない程度で、開式前には法事の趣旨を参列者に告げて挨拶と致します。
数珠・お経本・香合を用意し、法要が始まったら一緒にお経・お題目をお唱えします。
(団扇太鼓がある方は、読経中は叩かずに、お題目の時に叩きます)
お焼香は、施主が最初に焼香し、回数は、一回又は三回いたします。
(参列者は一回で結構です)
法要が終わったら、施主は参列者に短くて結構ですから謝辞を述べます。