日蓮宗宗義大綱
1、宗義の体系
教は、一念三千を包む法華経寿量品の肝心、南無妙法蓮華経をいい、五重相対・四種三段等の教判によって詮顕されたものである。 機は、教が与えられる対象で、末法の凡夫をいい、等しく下種の大益を享受する。 時は、教と必然的に相応する末法今時の意味である。 国は、教の流布する場であり、日本を始めとする全世界が国である。 師は、教・機・時・国の意義と次第とを知り、これを自覚し、実践する仏教者である。 |
3、三秘の意義
末法 本門の本尊は、伽耶成道の釈尊が、寿量品でみずから久遠常住の如来であることを開顕された仏である。 宗祖は、この仏を本尊と仰がれた。 そして釈尊の悟りを南無妙法蓮華経に現わし、虚空会上に来集した諸仏諸尊が、その法に帰一している境界を図示されたのが大曼荼羅である。 本門の題目は、釈尊の悟りの一念三千を南無妙法蓮華経に具象したものである。仏はこれを教法として衆生に与え、我等凡夫は、これを三業 (身口意)に受持して行法を成就す 本門の戒壇は、題目を受持するところにそのまま現前する。 これを即是道場の事の戒壇という。 四海帰妙の暁に建立さるべき事相荘厳の事の戒壇は、我等宗徒の願業であって、末法一同の強盛の行業によって実現しなければならない。 |
機 |
かように、この しかも |
いのりは、 本宗 |
10、出家と在家